ユーロビートじゃ踊れない

CDラックと本棚です

2023-01-01から1年間の記事一覧

三国隆三 - 死刑囚 極限状況を生きる

死刑囚―極限状況を生きる (ディスカヴァーebook選書) 作者:三国隆三 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 死刑廃止派の本。書かれたのは2004年なのでタイムリーではないけれど、光市や池田小学校の事件は入っていた。やはり、「世界に比べて日本は遅れ…

草薙厚子 - 大人たちなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?

大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか? 作者:草薙厚子 イースト・プレス Amazon 全体的には広汎性適応障害についての内容だった。少年犯罪パートは面白かった(不謹慎だが)。特に大阪姉妹殺人事件についてはネットで詳細を知り、その悲惨さに大き…

張江泰之 - 人殺しの息子と呼ばれて

人殺しの息子と呼ばれて (角川書店単行本) 作者:張江 泰之 KADOKAWA Amazon 北九州連続監禁殺人事件の息子のインタビュー。小学生時代に監禁された人たちが同じ家の中で殺され、バラバラにされ、鍋で煮込まれ、ミキサーにかけたドロドロの物体になり、それを…

平野啓一郎 - 死刑について

死刑について 作者:平野 啓一郎 岩波書店 Amazon 全く同意できないという意味では☆、さすが読みやすい文章という意味では☆☆☆。 死刑賛成→反対論者になったいきさつを知りたかった。彼の意見を腐すわけではないけれど、死刑反対に舵を切った主な理由、そして…

宇佐美りん - 推し、燃ゆ

炎上した波に影響されるアイドルを描いてるのかと思ったら、炎上したアイドルを推して壊れていくオタクの話だった。思ってたのと違った。 推し、燃ゆ 作者:宇佐見りん 河出書房新社 Amazon

小塚野形 - 地獄で生きたる!―死刑確定囚、煉獄の中の絶叫

とある死刑囚の獄中記を読みやすくリライトしたモノ、というプロローグだったが、結局2人の死刑囚をリミックスして生まれた非実在人物の話だった。あまり良くないだまし討ち。死刑囚の本を何冊か呼んだけど、結局、突然許しを請うても問答無用に絶命させられ…

高野秀行 - 西南シルクロードは密林に消える

地理や地政学がほとんど分からないまま読了したけど、結局高野さんの転生モノとしてめちゃめちゃおもしろいんだ。 西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫) 作者:高野秀行 講談社 Amazon

村瀬秀信 - ドラフト最下位

アマチュア野球の底深さ、熱さを感じることができた。 ドラフト最下位 (角川書店単行本) 作者:村瀬 秀信 KADOKAWA Amazon

中溝康隆 - 現役引退――プロ野球名選手「最後の1年」

有名選手の最終年にフォーカスしたという縛りがこの本をより面白くさせた。FAがない時代は今よりも大型トレードが活発で、選手からのトレード志願も多かったんだなと言うのが印象的だった。 現役引退―プロ野球名選手「最後の1年」―(新潮新書) 作者:中溝康…

伊坂幸太郎 - ロングレンジ

伊坂幸太郎にしては珍しい女の子(20代 既婚)のストーリーで、なかなかかわいらしくてよかった。 もう一つの短編のアイネクライネは、既視感があったと思ったらアイネクライネナハトムジークで読んでた。辛うじて覚えててよかった。 ロングレンジ (Kindle Sin…

青木理 - 絞首刑

素晴らしい内容だった。一つの事件&死刑囚ごとに章を分け、事件の背景、犯人の動機と行動、裁判、遺族の心情、死刑囚の心理と心境の変化が、事件ごとにフラットに描かれてる。 著者は明らかに死刑廃止論者なんだけど、その自身の理念はあとがきまで我慢して…

坂本敏夫 - 元刑務官が明かす死刑のすべて

死刑囚と長年過ごしているから仕方ないのかも知れないけど、心情が死刑囚に寄り添いすぎてるのと、死刑執行に携わる刑務官のストレスの主張が強くて、死刑反対のスタンスが強すぎた気がする。あとかなり読みにくいテキストのテイストだった。知らないことが…

プレイディみかこ - ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

子どもにも読ませることにした。 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫) 作者:ブレイディみかこ 新潮社 Amazon

江本孟紀,里崎智也 - プロ野球解説者「無敵バッテリー」がゆく 野球の正論

逆張りおじさん2人が話してたって感じ。エモやんは好きだけど里崎はそうでもない。 プロ野球解説者「無敵バッテリー」がゆく 野球の正論 作者:江本孟紀,里崎智也 徳間書店 Amazon

中村淳彦 - 東京貧困女子。:彼女たちはなぜ躓いたのか

あまりにも残酷で救いのない話ばかりだったけれど、正直読み進める手が止まらずにあっという間に読み終えた。日本が貧しくなっているとよく言われてきたけれど、この本で真の意味で体感することができた。子どもたちには、少なくとも介護職だけには就かない…

湊かなえ - 豆の上で眠る

最後の最後にこれまでまったく登場してなかった人物が最重要人物だと言われても、感情が入っていかない。 なので伏線回収と言うより、つじつま合わせのように感じた。 豆の上で眠る(新潮文庫) 作者:湊かなえ 新潮社 Amazon