ユーロビートじゃ踊れない

CDラックと本棚です

山田詠美 - ぼくは勉強ができない

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

中学か高校の頃に、母親が珍しく薦めてきた本。その頃は読書を毛嫌いしててあっさり断ったんだけど、薦めてきた理由がわかった。息子にこれを読ませたいと思った母親の親心に心底ありがとうと思うとともに、あの時読んでたら良かったなー、とも思った。
でも、この本を読んでいいなと思った母親に育てられてる自分は、やっぱり受けている影響は少なくないなと思った。主人公の秀美君みたくかっこいいわけでもないしモテるわけでもなく、一般の中高生と同じようにコンプレックスの塊を持ってたけれど、本の内容がすーっと沁み入るってことはそうなんだと思う。
これは自分の子供に読ませたい。